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技術士二次試験 / 選択科目Ⅱ-1 / コンクリート / コンクリートの種類

暑中コンクリート

参考文献:コンクリート標準示方書 施工編 2023年制定(10章) 出題:H22・R1・R7 Ⅱ-1
通常モード:全文表示中
定義:日平均気温が25℃を超えることが予想される場合に、暑中コンクリートとして施工する。 打込み時の気温が30℃を超えると諸性状の変化が顕著になる。
⚠ 高温がもたらす 5大リスク(連想チェーン)
1スランプ低下充填不良
2連行空気量の減少凍害リスク上昇
3早期凝結コールドジョイント
4水分の急激な蒸発プラスティック収縮ひびわれ
5セメント水和熱の増大温度ひびわれ

暗記必須の管理基準値

打込み時コンクリート温度(原則)
35℃ 以下
練混ぜから打終わりまでの時間
1.5時間 以内
許容打重ね時間間隔(外気温25℃超)
2.0時間 以内
温度を1℃下げるのに必要な低下量
セメント8℃/水4℃/骨材2℃
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概念・定義

定義:日平均気温が25℃を超えることが予想される場合には、暑中コンクリートとして施工する。

原理・背景:打込み時の気温が30℃を超えると諸性状の変化が顕著になる。スランプ低下による充填不良連行空気量の減少早期凝結によるコールドジョイントプラスティック収縮ひびわれ温度ひびわれの危険性が高まる。

温度管理の目安:打込み時コンクリート温度の上限は原則35℃以下。温度を1℃下げるには、セメントは8℃、練混ぜ水は4℃、骨材は2℃の低下が必要とされる。

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品質確保のための具体的方法(理由を必ず添える)

材料選定
冷水や氷水の使用等で材料温度を下げ、遅延型の減水剤・AE減水剤・高性能AE減水剤を選定する。
理由高温下での急激な凝結を遅延させ、コールドジョイントを防ぐとともに、スランプ低下を抑制してワーカビリティーを確保するため。
配合計画
所定の強度およびワーカビリティーの範囲内で、単位水量・単位セメント量をできる限り少なく設定する。
理由水セメント比を一定として単位水量を増加させると単位セメント量も増え、水和熱に起因する温度ひびわれが発生しやすくなるため。
製造・運搬最重要
練混ぜから打終わりまでの時間は1.5時間以内とする。トラックアジテータのドラムに遮熱塗料を施し、カバー装着・散水等で直射日光の影響を低減する。
理由暑中では運搬時のコンクリートの温度上昇・乾燥が大きくなるため、スランプの低下を抑制して円滑な打込みを可能にするため。
打込み・締固め最重要
打込み前に地盤・型枠・打継面を湿潤状態に保つ。外気温が25℃を超える場合の許容打重ね時間間隔は2.0時間以内とする。
理由乾燥した型枠等への吸水によるコンクリートの流動性・充填性の低下を防ぐとともに、コールドジョイントの発生を防止するため。
仕上げ・養生
打込み完了後は直射日光や風から保護し、速やかに湿潤養生を開始する。
理由露出面の急激な乾燥によるプラスティック収縮ひびわれを防止するとともに、内外の温度差による温度ひびわれを抑制するため。
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留意事項

A打込み時間帯の変更
外気温が高くなる日中の打込みを避け、早朝または夜間に打ち込む計画を立案する。
理由配合修正等の対策では限界があり、工期・周辺環境の制約も考慮したうえで、品質低下の要因を根本から排除するため。
B熱中症対策・安全衛生管理
作業時間の短縮、作業員の増員、作業環境の改善等を実施し、時間的余裕をもって施工が行える体制を整える。
理由高温環境下では作業効率が低下しやすく、打込み・締固め作業に遅れが生じ、作業が粗雑になって構造物の品質を損なう不具合を防ぐため。
C現場内の温度上昇抑制
ポンプのホッパに日よけ輸送管を湿らせた布で覆う、アジテータを日陰で待機させる等の配車管理を行う。
理由直射日光を受けた管内の温度上昇により管内圧力が大きくなって圧送が困難になること、および管内閉塞等のトラブルを防止するため。

解答に記載すべきキーワード

適用基準
日平均気温25℃超打込み時気温30℃超で諸性状変化顕著
管理基準値
打込み時 ≦35℃練混ぜ〜打終わり 1.5時間以内打重ね時間間隔 2.0時間以内(25℃超)
リスク語句
スランプロスコールドジョイントプラスティック収縮ひびわれ温度ひびわれ連行空気量減少
材料
遅延型AE減水剤高性能AE減水剤冷水・砕氷の使用
施工・運搬
トラックアジテータ遮熱塗料・カバー・散水型枠・地盤・打継面の湿潤保持
養生
速やかな湿潤養生開始直射日光・風からの保護